医療機関に行かなくても解る
簡単な医学入門コーナーです。
日々の生活に少しでも
プラスになれば、と思います。

01臍帯血保存

臍帯(へその緒)は、お母さんから赤ちゃんへ栄養を送るとても大事な役割を持っています。臍帯は胎盤を通してお母さんの子宮とつながっています。分娩時に、胎盤は子宮から剥がれ、娩出されます。したがって、臍帯血は、分娩時の臍帯からしか採取出来ませんので一生に一度しか採取のチャンスは無い訳です。

ここで、話題を医学の進歩について触れてみますと、いくつかの大きな転機ががあるなかで、近代医学の大きな進歩の一つに「移植医療」があります。「移植医療」の出現・進歩によって多くの命が救われるようになりました。今後も益々「移植医療」は発展していく事と思われますが、今後の「移植医療」のトピックとして「細胞移植」が大きな発展をする事と思われます。

「細胞移植」を論じるうえで重要なキーワードは「免疫」です。移植した細胞を「自己」か「非自己」と識別し、「非自己」であれば排除しようというメカニズムが備わっています、これが「免疫」です。

移植の時、HLA(ヒト白血球抗体)の6つの型が全て合致すれば、定着率は非常に高くなり、病気の治癒に大きな前進をすることが出来る訳です。HLAの型は、自分の細胞であれば100%合致する事になります。兄弟の場合は25%の確率で合致し、母親・父親・兄弟姉妹・祖父母の順に合致率が減っていき、非血縁者(他人)では、数百~数百万分の1、と言われています。

まだまだ、発展途上の「臍帯血幹細胞の再生医療」ですが、今後の医療の発展・進歩によって画期的な治療方法が確立されるかもしれません。当院では、そんな時を想定し、分娩時しか採取出来ない臍帯血の採取・保存にも対応致します。採取は、切り離された臍帯から採取しますので、母体にも赤ちゃんにも一切の負担はありません。

注)当院では、採取のみのお手伝いです、保存は「ステムセル研究所」(www.stemcell.co.jp)を御紹介をさせて頂きます。採取料は頂きませんが、保存料金はステムセル研究所へお支払い頂く事になります。群馬では、公的な「臍帯血バンク」は整備されていません、ステムセル研究所は「民間臍帯血バンク」です。(公的な「臍帯血バンク」は非特定第三者の為に存在しているバンクですが、「民間臍帯血バンク」は、自分と家族の為に臍帯血を保存するバンクです。)

02低用量ピル

日本でも認可された低容量ピルですが、何が低容量なのでしょう? それは、ピルの成分である「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の量の違いです。多いものは中容量と呼ばれます。この2つの生体内ホルモンによって排卵を起こりにくくし、 もし受精しても子宮へ着床しにくくします。 ピルには避妊以外にも以下の様なメリットがありますが、同時に副作用もあります。

ピルには飲み合わせの悪い薬品も解っています。かかりつけの医療機関で飲み始めや定期検査で体の状態を知り、副作用を早めに発見する事もピルの効果を最大限に利用する手段です。

最近では、ピルのことを紹介した書物も多数出版されています。このページで興味を持たれた方は探してみてください。きっと、女性のクオリティオブライフの向上に役立つ一冊になってくれると思います。

メリット 避妊・生理周期の調節・月経痛緩和・月経血量減少・ニキビや多毛症の改善など
副作用 悪心・嘔吐感・体重増加・血栓症・高血圧症など(副作用ですから必ず起こるものではありません)
03骨粗鬆症

難しい病名ですが、活字で登場する頻度もずいぶん増えた、骨の密度が減る病気です。 女性は閉経と共に進行しやすい病気ですので取り上げました。主に予防法を紹介していきましょう。

■ポイント 1
若いときからカルシウムをしっかり蓄えて、骨量をできるだけ高めておくことが重要です。 間違ったダイエットなどは骨の成長に悪影響を及ぼしかねません。

■ポイント 2
カルシウムを多く含む食事を心がけましょう。日本人の必要平均摂取量は、1日成人600mgですが、まだ充足されていません。 (現在、ほぼ500~550mgが平均摂取量といわれています)

■ポイント 3
主な原因因子といわれているのはビタミンDですが、そのほかにもタンパク質、リン、乳糖、脂肪、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKなどのほか、カルシウムに対してマグネシウムの相対的摂取量が重要視されるようになりました。日本人のマグネシウム目標摂取量は、1日300mgです。 (マグネシウムを多く含む食品の代表は、海苔、昆布、ひじきなどです)

■ポイント 4
適度な運動は、骨への力学的刺激で骨の成長と形成を促します。(1日の必要運動量は30分の散歩程度といわれています) また、日光に当たると紫外線の働きでカルシウムの腸管からの吸収を促します。 (1日の必要紫外線量は、夏は日陰で30分、冬は日向で1時間といわれています)

■ポイント 5
婦人科での治療は主にホルモン剤からの処方が多いようです。 ホルモン補充療法(HRT)は副効用が多い治療法です。 一人一人に合わせた治療薬の選択になりますので、お近くの婦人科医にご相談ください。

快適で健康な中高年の生活の上で、骨粗鬆症を予防することはまさに「転ばぬ先の杖」です。 普段の生活から気を付けていただくと良いでしょう。

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